初めての合同会社設立手続き(4)「法人設立ワンストップサービス」で電子申請(2021年3月以降は最速24hで登記完了!?)
前回までは、「freee合同会社設立」を利用して、合同会社の登記のための申請書を作成し、電子定款のチェックと電子サインに1週間くらい待っているところでした。しかし、この1週間、不要でした、、、「freee合同会社設立」で書類を作成した後は、
「代表者のマイナンバーカード」と「お財布ケータイ付きのスマホ」(またはICカードリーダ)
さえあれば、
法人設立ワンストップサービスを用いて約2日で法人設立を行うことができる
そうです。蛇足ですが、最初、法務省の「一人会社の設立登記申請は完全オンライン申請がおすすめです!」をやってみようとしましたが、これはAdobeAcrobat(有料:1年使用だけでも約2万円!!)が必要なのでお勧めしません。また、「freee合同会社設立」の電子申請でもよいのですが、こちらは、必要書類を郵送する形式なので、登記申請から認可まで2-3週間かかってしまうので、お勧めしません。
初めての合同会社設立手続き 目次
- (1)「freee会社設立」に従って予定をたてる
- 会社の印鑑セットが届きました!
- (2)代表者印鑑を区役所で印鑑登録したのち「freee会社設立」2ページ目に印鑑証明書をアップロード
- (3)さくらドメインで独自ドメイン取得(1年1886円)とさくらレンタルサーバー(スタンダードで1ヶ月524円)へネームサーバ登録
- (4)「法人設立ワンストップサービス」で電子申請(2021年3月以降は最速24hで登記完了!?)
- (5)定款その他のファイルに「みんなの電子署名」で無料で電子署名を行ってイザ送信
- (6)電子納付の額が未記入であったため納付のお知らせが来ず焦り、定款の電子署名は申請用総合ソフトで平日21時までに行う必要があり苦労しました
- (7)24時間以上かかったけど、無事登記完了
- (8)登記完了したので「登記・供託オンライン申請システム」(法務省)で「登記事項証明書」(履歴事項証明書)の申請を行う(税務署・年金事務所手続きの前の準備)
- (9)よくわからないけどe-Gov電子申請に登録してみる
- (10)「履歴事項証明書」が届いたので「法人設立ワンストップサービス」で税務署・地方公共団体・年金事務所に各種申請を行う
- (11)住信SBI銀行に法人口座開設申込みをするも撃沈
- (12)自分に支払う役員報酬の振込額を計算する
- (13)e-Taxで源泉所得税の振込手続きを行う
マイナンバーカードとカードリーダを用意しておく(お財布ケータイつきスマホでもOK)
kabocha家は、確定申告をするために、マイナンバーカードとカードリーダは持っていました。(kabocha妻が買ってくれていました)
- Windows10パソコン
- Chrome
- 代表社員のマイナンバーカード
- カードリーダ(定款の電子署名でカードリーダとAdobe Acrobatが必要)
- 利用者証明電子証明書パスワード(4桁の数字)
- 券面事項入力補助用パスワード(4桁の数字)
- 署名用パスワード(6桁以上の英数字)
カードリーダがなくても、お財布ケータイつきスマホでも可能だそうです。私はパソコンで操作したいので、カードリーダを使ってみます。
Gビズプライムアカウントも作成しておくと後で便利
社会保険の手続きなどのために、
法人設立ワンストップサービス開始までのフローチャートを確認
まず、法人設立ワンストップサービスのトップページへ行き、以下のリンクをクリックします。
以下のフローチャートが出てくるので、準備できていることを確認します。「freee合同会社設立」に従って、電子定款の確認の直前まで行えば、自然に、この準備がほぼ全部できていることになります。
申請可能な手続一覧から「設立登記の申請 ※合名・合資・合同会社用及び株式会社の定款認証同時申請以外用」と「GビズIDプライムアカウント発行申請」を選んで進めていく
申請可能な手続一覧から、「設立登記の申請 ※合名・合資・合同会社用及び株式会社の定款認証同時申請以外用」と、「GビズIDプライムアカウント発行申請」のチェックボックスをONにして、画面下の方の、「申請する」をクリックします。
「GビズIDプライムアカウント発行申請」は、登記完了後に、社会保険手続きなどをする際に便利らしいです。
次ページで、サービス利用規約に同意します。
スマホでもよいのですが、私はICカードリーダライタをパソコンに接続して、マイナンバーカードの読み取りを行うことにしました。
以下のポップアップが出たので、「更新」をクリックします。
マイナポータルの画面に飛ぶので、画面に従って、ソフトをインストールします。
マイナポータルでソフトをインストールと利用者登録(マイナンバーカードが必要)
上記の続きです。
マイナポータルAPアプリのインストールが終了すると、自動的にChromeが開きます。通常は、
Chromeの拡張機能「マイナポータルAP」
をインストールするのですが、私の場合は、既にインストールされていました。
マイナポータルのサイトに戻って、
- パソコンにICカードリーダを接続
- ICカードリーダの上にマイナンバーカードをのせる
- 「利用者登録/ログイン」をクリック
の順に操作を行います。
すると、以下のようなポップアップが出てくるので、マイナンバーカードの利用者証明電子証明書パスワード(4桁の数字)を入力して、OKをクリックします。
次のような画面になります。マイナポータルにログインできました。
法人設立ワンストップサービスに戻り、「カードを読み取る」をクリック
もう一度、以下のボタンをクリックします。
券面事項入力補助用パスワード(4桁の数字)を入力します。
連絡先メールアドレスと電話番号を入力して、「次へ」をクリックします。
先ほど入力したメールアドレスにワンタイムパスワードが届くのでそれを入力して「次へ」をクリックします。
画面の指示に従って、大量の申請情報の入力を行います。このとき、
この申請情報の入力をする際には、「freee合同会社設立」で作成した定款のWordファイル(専門家がチェックする前のもの)からコピペしながらやるのが、楽だと思います。
2ページ目
3ページ目
なお、今回は、以下のようにしています。
「商号」○○商店合同会社
「本店」○県○市○町○丁目○番○号
「公告をする方法」官報に掲載してする
「目的」
1 ○○の製造販売
2 ○○の売買
3 前各号に附帯する一切の事業
「資本金の額」金〇〇万円
「社員に関する事項」
「資格」業務執行社員
「氏名」〇〇株式会社
「社員に関する事項」
「資格」業務執行社員
「氏名」〇〇〇〇
「社員に関する事項」
「資格」代表社員
「住所」○県○市○町○丁目○番○号
「氏名」〇〇株式会社
「職務執行者」
「住所」○県○市○町○丁目○番○号
「氏名」職務執行者 〇〇〇〇
「登記記録に関する事項」設立
ちょっとだけここが大変でした。
次は、4ページ目です。というか、なぜ、同じことを何度も記載する必要があるのがよくわかりません。
5ページ目。確認
確認後は、大量のファイルのアップロード画面になります。
アップロードするファイルの1個目は「電子署名された定款」となります。
電子署名するためには、何らかのソフトまたはサービスを利用する必要があります、
今回は、無料で電子署名可能な、
を用いてみます。次の投稿に続きます。
なお、蛇足ですが、当初、こちらのサイトを見て、法務省の「申請用総合ソフト」で手続きや、電子署名をしようとしたところ、以下のように、Acrobat購入が必要と言われ、唖然としました、、、調べ直して、「法人設立ワンストップサービス」と、無料の「みんなの電子署名」が利用できることを知って、よかったです。。。(実は、後で、結局、「総合ソフト」が必要だったことがわかったのですが、、、)
法務省「申請用総合ソフト」の電子署名PDFプラグインのインストールしようとするとAdobeAcrobatを購入しなければインストール不可と言われて唖然
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/download_soft.html から、PDFファイルに電子署名するためのプラグインをインストールします。
いきなり以下の画面が出ます。なんと有料のAdobe Acrobatをインストールしないと、PDF署名プラグインをインストールできない!とのこと。
Acrobat DCはスタンダードでも、1カ月4000円くらいかかりそうで、やってられないです。。。無料期間7日間で、ちゃんと解約できるのでしょうか?
http://monomania.sblo.jp/article/59282876.html
ちなみに、Acrobat Pro DCは1年で約2万円もかかります。ありえない、、、
時間があったので、以下の動画を見てみたら、最後の方に、
2021年2月以降は「法人設立ワンストップサービス」を用いるべし
と動画の中でおっしゃっていたので、ググってみると、びっくり!
気づいたのはよいのですが、後で、
定款だけは、公的認証サービスによる電子署名が必要
ということがわかり、結局、Acrobatを購入(無料期間だけで行けるかもしれませんが、少なくともクレジットカード登録は必須でした)。JPKIソフトでは、マイナンバーカードでは電子署名できませんでした(住基カードのみと、なんと、、、)。
とりあえず、あきらめて、Acrobatを購入してみます。